現在多くの日本企業が海外に夢を向けている中、多くの業種がまず東南アジアに注目しています。
- 日本との親和性
- 経済成長
- 物価の安さ
- 日本からの行きやすさ
- 時差など
あらゆる観点から見ても、東南アジアはビジネスをする上で魅力が絶えません。
企業に限らず、個人でも本格的な投資対象として主に不動産投資や飲食店ビジネスにチャレンジする人は年々増加傾向にあります。
お金がたくさん動く場所には、それを狙った悪い人も必ず増えてしまいます。私は5年以上東南アジアに住んでいて、実際に知り合いが資金を失い泣く泣く撤退するケースを何回も見てきました。
これから何かしらの投資を考えている方が、1人でも多く被害者が出ないように願い、この記事を書いています。
よくある詐欺手口4選
不動産の「ノミニー詐欺」(名義貸し契約)
東南アジアの煩雑な不動産に関するルールをさらに複雑なように見せて、
- 「税金対策のために」
- 「法人名義の方が都合がいいから、当社の名義をお貸しします」
- 「ビザが無いと土地の名義人になれないので」
- 「現地人しか土地を購入できないから」
など、事実も織り交ぜながら、都合の悪い事は隠して、自分が一番得ができるように誘導していきます。
こちらがデメリットを追求すると、大体
「この案件は私にしか扱えないので、信用できないならどうぞご自由に」という感じで選択権を与えるようで与えないやり口を使ってきます。
プレビルド(未完成物件)詐欺
まだプロジェクト段階の案件や、これから土地の価格が必ず上がるエリア、などの不動産系の詐欺です。
詐欺師は架空のプロジェクトや案件を捏造したり、実在する案件を自分ごとのように話します。
仮に、相手が詐欺をするつもりがなくても、東南アジアを含む途上国ではプロジェクト段階の案件が途中で頓挫したり、期待されたような価格上昇が実現しない場合が多々あります。
結果的に投資した立場からすると、どちらも詐欺まがいのように感じてしまいます。もしも進行中のプロジェクトに投資する場合は、徹底的なリサーチの上、高いリスクを承知の上行いましょう。
なりすまし詐欺(地面師)
Netflixのドラマ地面師を見た方なら、簡単にイメージができるでると思います。
実在する不動産や投資案件を、全く関係ないのに関係者になりすまし、自分側の口座に支払いをさせる詐欺です。
ドラマのように、演技が上手い人には騙されやすいですし、東南アジアは人件費も低い為、安いお金でグレーな芝居や演技をさせることのできる現地人がたくさんいます。
上級の詐欺師を見抜くことは難しい為、送金先の口座や本物の関係者への問い合わせなどがポイントになってきます。
現地在住日本人による共同経営・出資金詐欺
海外投資は不安な点が多い分、なるべく信用のおける人がいる先に投資をしたいですよね。また、自分が日本に住みながらだと、現地でコントロール出来る人がいたらありがたい。
そんな心理を突いてくる、現地在住の人間による詐欺です。
大抵は飲食店の開業などで出資金を募ってきます。現地に精通しており、実際に住んでいるため、現地での細かい事は全て任せてください、といった具合に話しかけてきます。
実際にプロジェクトが進んでいても、実は悪どい中抜きをしていたり、当初の予定より大きく予算を超えて請求してきたりというトラブルが多いです。彼らは開業後の利益など最初からアテにしていなくて、工事費用などの初期費用から多くの資金を抜き取っているケースが殆どです。
こういったトラブルは、投資する側からしたら詐欺まがいの行為ですが、きちんと仕事をこなした正当な報酬だと言われておしまいです。結局、予算をオーバーして開業できなかったり、運転資金がなくて早々に撤退を迫られます。
また、個人的な経験則ですが、東南アジアの共同経営で上手くいったケースを一度も見聞きしたことがありません。
ただでさえ難しい共同経営を、慣れない異国の地でチャレンジすることは凄いことでもありますが、もしもやるなら契約関係、ビジョンなど細かいすり合わせを逐一して行かないと、中々難しいでしょう。
もし騙された・騙されかけたら
もしもこの記事を読まれた時点で既に騙されてしまった・送金してしまった場合の緊急の対処法としては、
- 相手とのLINE等のやり取りの証拠を全て記録して、保存する
- 契約書関連をプリントアウトしておく
- 相手の居場所を把握しておく
正直、一度海外送金を自ら行ってしまうと、詐欺師が相手だと戻ってくる可能性はあまり高くありません。
しかし、感情的になって行動を移してしまうと相手の思う壺です。こちらから暴言や脅迫ととらわれる可能性のある言動・行動をしてしまうと、相手にとっての好材料になり得ます。
一度冷静になって、第3者に相談することをお勧めします。私自身も経験がありますが、自分が気づいてないくらい正常な判断ができていない事にも気づけていないかも知れません。
その後、専門家に相談し、現実的な対処法を模索していくしかありません。
残念ですが、海外での詐欺被害はかなり泣き寝入りするケースが多いです。
逆を言えば、詐欺師は泣き寝入りを狙っているとも言えるので、彼らの弱みや、今後同じような詐欺被害者を出さない為にも出来る事はしていきたいものです。
更に詳しい情報を知りたい方は、こちらの記事も是非。
